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SNSの投稿で途上国に給食を届けられる!

#ごちそうさまチャレンジ

#ごちそうさまチャレンジ

クリスマスケーキにおせち料理、恵方巻きやバレンタインチョコレート…
日本では季節の行事ごとに美味しい食べ物が店頭や食卓に並びますね。
ごちそうは人を幸せにしてくれますが、一方で豊富な食料を前にして「食品ロス」や「飢餓」などの食料問題が気になるという人も多いのではないでしょうか。

気にはなるけど、私ひとりの力では何もできない…なんて感じている人にぜひ知ってほしいのが「#ごちそうさまチャレンジ」キャンペーンです。

キャンペーン期間は2024年12月5日〜2025年2月16日まで。

興味のある方は、ぜひお読みいただき、キャンペーンに参加してくださいね。

#ごちそうさまチャレンジとは?

このキャンペーンは、あなたがSNSで1記事投稿するたびに、紛争や災害などで困窮している地域の子どもたちに5人分(5食)の学校給食を届けることができるというもの。

参加方法はカンタンです。

「食品ロス」に対する取り組みの写真や文章に「#ごちそうさまチャレンジ」というハッシュタグをつけてSNSで投稿するだけ。
例えば、今日食べるからあえて賞味期限が近い肉を買ったよ、とか、昨日のシチューの残りをパスタソースにしたよ、など、食品ロスを減らすことを意識した買い物やレシピの工夫、食品の保存方法、食べ方などの写真や文章なら何でもいいし、上の写真のような、“ごちそうさま”のポーズ写真でもいいのです。

そのような投稿があると、キャンペーンの協力企業から「学校給食支援」に給食費が寄付され、支援を必要とする子どもたちに届くという仕組みです。

国連WFP協会が実施するキャンペーンです

国連WFPとは、国連唯一の食料支援機関、国連世界食糧計画(World Food Program)の略称。1961年の発足以来、飢餓ゼロを目指す世界最大の人道支援組織で、全世界120以上の国と地域に拠点をもち、困窮する人々に命を救う食糧を届けています。

「#ごちそうさまチャレンジ」は、国連WFPの民間向け公式支援窓口である国連WFP協会が行うキャンペーンで、2022年度から始まり3年目。

目的は、一般の人たちに「食品ロス」「飢餓」という2つの食料問題へ関心を持ってもらうこと、さらに食品ロス削減を意識したSNS投稿をしてもらうことです。

世界の飢餓状況を知ろう

2023年の国連の報告書に*1よると、世界では最大7億5700万人が飢餓に直面しているそうです。これは何と世界人口の11人にひとりの計算になります。

一方、世界の食料生産量のうち、5分の1は廃棄されているんです。日本に目を向けると、年に472万トン*2食品ロスとなっており、これは、国連WFPの年間支援量より多い量なのだそうです。

食品ロス

数字を知ると、やはり何とかしなければいけない問題だと思いますね。

*1 世界の食料安全保障と栄養の現状(SOFI)2023 *2  2022年)

国連WFP協会にききました

このキャンペーンの過去の成果などを知りたくて、NPO法人国連WFP協会の広報担当 渡邊さまにお話をききました。

渡邊さまによると、「#ごちそうさまチャレンジ」は2018年からの「ゼロハンガーチャレンジ」キャンペーンのあとを引き継ぐかたちで始まったキャンペーン。人々の関心は年々高まっており、2023年には過去最高の21万1,394件ものアクションがあって、給食約50万食分の寄付ができたのだそうです。

昨年までは、「食品ロスと廃棄に関する啓発の国際デー」である9月29日にあわせ、9月〜10月で行っていたキャンペーン期間を、今年は食に意識が向きやすい年末年始〜2月にシフトしており、より効果が期待できそうとのことでした。

さぁ、あなたも参加しましょう! 〜2つの参加方法〜

参加方法は前述のSNS投稿で寄付する方法のほか、キャンペーンアンバサダーの投稿を拡散する方法もあります。

このキャンペーンには、俳優の杏さんや広瀬アリスさん、ふなっしー、リュウジさんほかたくさんのアンバサダーが就任しています。その方たちの投稿をリポストやシェアするだけで、1拡散につき学校給食1人分の寄付をすることができます。

そのほか、「#ごちそうさまチャレンジ コンテスト」もあり、素敵な投稿をされた方には、アンバサダーや協力企業提供の賞品が贈られるようです。

詳しくはキャンペーン特設ページをご覧くださいね。協賛企業名も掲載されています。

#ごちそうさまチャレンジ特設サイト

国連WFP活動をもっと知りたい方はこちらへ

国連WFPのウェブサイト

ちなみに私はXにこんな投稿をしてみました。少しずつ余っている野菜や出汁をとったあとの昆布などを細かく刻んで野菜スープに。野菜から旨みがたっぷり出て美味しいですよ。朝食におすすめ。

Xの投稿

文・井澤裕子