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TOKYO VEG LIFE faux-mage

ヴィーガンチーズってここまで美味しくなれるんだ!

ヴィーガンではなくても、ヴィーガンに興味がある人、時々ヴィーガン食を食べたくなる人、増えているような気がします。

環境負荷が大きい畜産による肉を控えたいと思う人、動物性食品の摂りすぎに注意したい人、動物愛護の観点で、アレルギーがある人…様々な理由でヴィーガンを含むベジタリアン人気はじわじわと上昇中なのではないでしょうか。

思わず作ってみたくなる、ヴィーガン料理

ヴィーガン料理の作り方動画が中心のYouTubeチャンネルで、9万人以上の登録者をもつ、TOKYO VEG LIFE。クリエイティブで美味しそうな料理とわかりやすい解説が、美しく見やすく編集されており、ヴィーガンでなくても思わず見入ってしまうような魅力にあふれています。

TOKYO VEG LIFE faux-mageは、TOKYO VEG LIFE主催のNatsukiさんが、プロデュースするヴィーガンチーズブランド。長野県でご本人が手作りしています。いくつもの種類があり、どれもとても美味しそう。

そして、この謳い文句…

100%ヴィーガン:植物由来の食材のみ使用。

100%自然由来:人工的な味付け・着色料、化学調味料や保存料不使用で、できる限りオーガニックの食材を使用。

100%サステナブル:サステナブルに製造、お届けすることを最優先。

100%国産、地物にコミット:国産・長野県産の食材を極力使用。

100%愛を込めて製造、お届け。

素晴らしくて、ドキューンと胸を撃ち抜かれました。(笑) で、即注文。東京での受け取りの際に、ご本人にお話を聞くことができました。

今回注文した、5種類お試しセット。「クリーミーヘブン」「ラブメルト」「信州シークレット」などネーミングも楽しい

贅沢な試食セットにテンションが上がる!

受け取り場所には、試食用のチーズが用意されており、8種類のヴィーガンチーズをいただきました。Natsukiさんの解説を直接聞きながらの贅沢な試食です。

基本の材料は有機カシューナッツに有機タピオカ、さつまいもデンプンなど。これらにぬか床で作った乳酸菌と様々な麹菌を使って作られているチーズは、それぞれに個性的で、どれも予想を超える美味しさです。

お客さまにチーズの説明をするNatsukiさん

次々来られるお客さんはみなさん試食して楽しそう。

麹菌は発酵食品をつくるのに、日本で古くから使われてきた糸状菌。日本酒に使う麹菌が甘い香りを醸し出せば、醤油作りに使うグリーンの麹菌は深い味わい。泡盛を作る黒い麹菌は、他の菌を寄せ付けないようにクエン酸をつくるので酸味があります。めくるめく菌の世界を堪能させていただきました。

左から日本酒の麹菌のチーズ、泡盛の麹菌のチーズ、醤油の麹菌のチーズ。
醤油のチーズのオレンジ色は、ニンジンを使っています

ヴィーガンではない人にも楽しんでほしい

麹菌ワンダーランドのチーズたちは、全てNatsukiさんがひとりで試行錯誤して作り出した味。しかも、チーズ作り自体、2021年になってから始め、販売開始もこの11月からというから驚きです。

「私の料理はイメージから入ります。イメージしてひたすらそこを目指していく。思ったものにたどり着かず、途中の過程で予期しなかった新しいものができることもありますけど、それも楽しい」

ヴィーガンの人はもちろん、ヴィーガンではない人にも食べてほしい。チーズの代用品ではなく、発酵食品の選択肢の1つとして楽しんでもらいたい、とNatsukiさん。

ヨギーでもあるNatsukiさんが、ヴィーガンになったのは4年くらい前。「非暴力、非殺生」というヨガの哲学から自然な流れでなったそうです。

肉を食べなくなったことで、かえって、バランスよく栄養を摂れているかどうか考えるようになったと言います。東京から長野に移住したNatsukiさん。長野は東京からのアクセスもよくて自然がたくさん。将来は長野の山の中にカフェを開き、都会から訪れた人にも自然の中でくつろいでもらえるような場所にしたい。そこで地元の人と都会からの旅行者の間に交流が生まれるといいな、と思う。そう話してくれました。

8種類のヴィーガンチーズ。奈津紀さんご本人がチーズのこと、詳しく教えてくれます

ヴィーガン料理や、チーズを使った料理なども数多く投稿されているTOKYO VEG LIFE のYouTubeチャンネル。ぜひ1度、ご覧になってみてください。

取材・文 / 井澤裕子

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